
株式会社あるやうむ(本社:北海道札幌市、代表取締役:畠中博晶)が手がける「地域おこし協力隊DAO」を活用し、広島県神石高原町で地域おこし協力隊として活動するsabii(さび)さんは、2026年9月26日、米イリノイ州ポポー村のPawpaw Festival(ポポーフェスティバル)に参加し、日本でのポポーを活用した地域おこしプロジェクト「ポポも」についての講演も行いました。
130年前に海をわたった果物が、人と人をつなぐ
約130年前、北米から海をわたって日本にやってきた、幻の果物と呼ばれる、「ポポー」。
その衝撃的なおいしさに惚れ込んだ広島県神石高原町の地域おこし協力隊sabiiさんは、ポポーの普及に取り組む米国の非営利団体 Pawpaw Foundation のサポートを受け渡米。

2026年9月26日、原産地イリノイ州ポポー村(Paw Paw)の「Pawpaw Festival」で、日本でのポポーを活用した地域おこしプロジェクト「ポポも」について発表しました。
滞在中は生産者の畑や約200年続くポポーの自生林を訪ね、ポポーを通じて多くの人と出会いました。
ポポーフェスティバル参加の経緯
ポポーは北米原産の果物です。森のカスタードとも言われ、濃厚でなめらか、バナナやマンゴーを思わせる甘い香りがあります。
日本には明治時代の中ごろに伝わり、東京の小石川植物園に植えられたのが始まりとされています。
ただ、熟すとすぐに傷んで日持ちしないため、店頭にはほとんど並びません。
そのため「幻の果物」と呼ばれてきました。

神石高原町には、庭先にポポーの木がある家が少なくありません。それでも、町の人にさえあまり知られていない果物です。
sabiiさんは、神石高原の道の駅でポポーに出会い、そのおいしさとは裏腹に、全く注目されていないポポーの存在が忘れられなくなりました。その経験から、ポポーを入口に町に関わる人を増やす「ポポも」プロジェクトを始めました。
アメリカ行きのきっかけは、ポポー村のフェスにボランティアとして申し込んだこと。最初はお互いに、相手のメールを詐欺か何かではないかと疑っていたそうです。
やりとりを重ねるうちに、お互いの理解が深まり、フェスを支えるPawpaw Foundationの皆さんが、日本からの参加者を全面的に迎え入れてくれることになりました。
ポポーの名を持つ村、Paw Paw
フェスの会場、ポポー村は、イリノイ州北部にある人口約800人の小さな村です。村の名前は、かつてこの地に広がっていたポポーの林に由来します。1830年代に最初の入植者がやってきたころ、村の近くにはおよそ2,000エーカー(約800ヘクタール)ものポポーの林があったといわれ、1829年の条約文書にも「Paw-paw grove(ポポーの林)」として登場します。
林の多くはその後失われましたが、1970年代からは、村の人たちが町への誇りからポポーを植え続けてきました。アメリカにはミシガン州などにも「Paw Paw」という名の町がいくつかありますが、この村はいまも、その名のとおりポポーで人を迎えています。


神石高原の道の駅で出会ったポポーとの出会いから、海を超えてこの原生林までたどり着いたと思うと、不思議なご縁を感じずに入られません。
ポポーフェスティバル当日
フェスの日には、村の外からたくさんの人が訪れました。主催は村のライオンズクラブで、ポポー財団、地元の企業、大学、多くのボランティアが支えています。
会場には、インディアナ州から6時間、カナダのトロントから10時間かけて、ポポーのためだけに来た人もいました。
目玉のひとつが「ベストポポー」の審査会です。持ち寄られた実を、甘さ・味の強さ・食感・全体の4項目で、各5点で採点します。最後は村長たち地元の名士が、来場者の前で公開審査をします。

会場の教育テントでは、sabiiさんが「Phantom Fruit: Pawpaws in Japan(幻の果物・日本のポポー)」と題して登壇しました。神石高原町のこと、日本でのポポーの歴史、ポポもの取り組みを話しました。
▶ 当日のスケジュール(Pawpaw Festival 公式サイト):https://www.pawpawfest.org/schedule

締めくくりに会場で流したのは、ポポもの歌の英語版。
歌詞には「here in Illinois」と「Jinsekikogen」が入っています。
Po-pomo, Po-pomo, Jinseki-Kogen (ポポも、ポポも、神石高原)
Po-pomo, Po-pomo, here in Illinois (ポポも、ポポも、ここイリノイ)
Po-pomo, Po-pomo, Popomo-dachi (ポポも、ポポも、ポポもだち)
▶ popomo – pawpaw:https://suno.com/s/Rf5qwCeUEGkMzUhW
質疑では、ノーザンイリノイ大学(NIU)で日本語を学ぶ学生のDaniel氏と同大学の柴田教授が通訳に協力してくださいました。「日本のどこで育てているの?」「ポポーでどんな料理を作った?」「ジョージ・ワシントンの好物はポポーのパイだったと聞くけれど」。手作りの帽子とバッジには「どこで買えるの?」という声も上がりました。
最後に司会者は「小さな町の高齢化と人口減少は、日本だけでなく、ここでも同じ」と語りました。遠く離れた二つの町が、同じ課題を抱えていることを確かめ合う時間になりました。
フェスの公式サイトでも、開催前に「Pawpaw fruit draws visitors from Japan to Paw Paw, Illinois(ポポーが日本から人を呼んだ)」という記事で、この来訪が紹介されています。
▶ https://www.pawpawfest.org/press/pawpaw-fruit-japan-paw-paw-illinois

ポポーが結んだ一週間
今回は、9月23日から一週間の滞在でした。到着したその日に財団の理事会に招かれ、持参したポポもだちのTシャツを贈ると、とても喜んでもらえました。「ポポもだち」は、ポポーでつながる友だちのこと。現地で「pawpaw friend(ポポーフレンド)という意味です」と伝えると、すぐに覚えてくれ、それ以来、英語の会話の中でも「Popomodachi」で通じるようになりました。


翌日からは、財団のExecutive Directorでポポー生産者でもあるAustin Cliffe氏の案内で、アイオワ州の農場「Red Fern Farm」で収穫を手伝い、村の人たちと一緒にフェスの会場を設営しました。地元ラジオの取材を受けたり、ノーザンイリノイ大学では、学食を改装した食と農の研究拠点を見学する機会も得ることができました。
どこへ行っても、話の始まりはポポーでした。言葉が十分に通じなくても、同じ果物を好きだというだけで、すぐに打ち解けることができました。
持参したポポもだちのTシャツは、現地でとても人気で、通りすがりに欲しいと声をかけられることが何度もありました。一緒に持っていったバッジも好評で、ポポー村の村長も、ポポもだちになってくれました。
帰国後は、ポポもの拠点であるオンラインコミュニティ「神石高原じゃけん」(Discord)に英語のチャンネルも設けました。現地のポポー関係者も参加しており、毎週、英語のまとめを届けています。
Pawpaw Festivalを支える人たちから
Shawn K. Beck(Secretary, Pawpaw Foundation)

Pawpaws gave our communities in Japan and the United States a reason to meet, share ideas, and learn from one another. Welcoming sabii to Paw Paw reminded us that a local festival can build friendships far beyond our own town. We’re very much looking forward to visiting sabii in Japan next year and continuing this exchange between our communities.
「ポポーは、日本とアメリカの私たちの地域に、出会い、アイデアを分かち合い、互いに学ぶきっかけをくれました。sabiiさんをポポー村に迎えたことで、地元の小さなフェスティバルが、町をはるかに越えた友情を育てられることに改めて気づかされました。
来年、日本にsabiiさんを訪ね、私たちの地域どうしのこの交流を続けていくことを、とても楽しみにしています。」
Austin Cliffe(Pawpaw Foundation, Executive Director)

The pawpaw tree connects people because it makes fruit we can all share, and that connection spans across time. Indigenous people planted pawpaws here in the US and the trees persist in the woods today. A stranger planted two trees in their front yard in my home town. I noticed these very different trees as a child and they fascinated me. Many years later, seeds from those trees grew to become trees in my own back yard. Folks who wanted to taste the fruit came to visit me to find out about the trees.
Indigenous people also planted pawpaws near what would become Paw Paw, Illinois, though only a fraction of the once large grove remains. From the 1970s and onward, residents in Paw Paw, Illinois planted more pawpaw trees out of civic pride and I was one of the people that came there to see them.
There is now a Festival for visitors to come try the fruit and learn the town’s story. Had I not become involved with the trees, the community, and the Festival, I likely would never have learned that people in Japan and around the world also see the great value in a fruit tree that yields a delicious fruit and asks very little in return in terms of care.
I hope that the pawpaw and the interest it grows may one day become a reason why people visit Jinsekikogen.
「ポポーの木が人をつなぐのは、みんなで分け合える実をつけるからです。そして、そのつながりは時を越えます。アメリカでは先住民がポポーを植え、その木は今も森に残っています。私の故郷の町では、見知らぬ誰かが前庭に2本のポポーを植えていました。子どものころ、ほかとはまるで違うその木に気づき、心を奪われました。何年もたって、その木の種が、私の家の裏庭で木に育ちました。実を味わいたい人たちが、木のことを知ろうと私を訪ねてくるようになりました。
先住民は、のちにイリノイ州Paw Pawとなる土地の近くにもポポーを植えました。かつて大きかったその林は、今はほんの一部しか残っていません。1970年代からは、Paw Pawの住民が町への誇りから、さらにポポーを植えてきました。私もそれを見に訪れた一人です。
今では、実を味わい、町の物語を知るために人が訪れるフェスティバルがあります。もし私がこの木や地域、フェスに関わっていなければ、日本や世界の人々もまた、手間をほとんどかけずにおいしい実をつけるこの果樹に大きな価値を見いだしていることを、きっと知らずにいたでしょう。
いつか、ポポーと、ポポーが育む関心が、人々が神石高原を訪れる理由のひとつになることを願っています。」
来年、神石高原でのポポーフェスティバル開催を目指して
ポポー村で見たのは、小さな村の人たちがポポーを村の誇りとして、遠くから来る人を迎える姿でした。sabiiさんは、今回のポポー村のポポーフェスティバル参加で大いに刺激を受け、2027年秋、神石高原町でポポーフェスティバルを開きたいと考えています。
ポポーという一つの果物が、日本とアメリカの人を結びました。今度は神石高原で、ポポーを囲んで人が集まる場をつくります。
🍐 一緒にフェスをつくる仲間を募集します
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企画や運営に関わってみたい方
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ポポーを育てている方
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ポポーのお菓子や料理をつくってみたい方
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何か手伝ってみたいという方
住んでいる場所は問いません。InstagramのDMかDiscord「神石高原じゃけん」でお問い合わせください。
▶ Instagram:@popomodao
https://www.instagram.com/popomodao

▼ 神石高原町のコミュニティへの参加はこちらから
Discord: 神石高原じゃけん
https://discord.gg/5yFg2eQYme

神石高原町DAOマネージャーsabiiさんのコメント

アメリカでの一週間は、かけがえのないものになりました。ポポーが好きというシンプルな想いが、人と人をつなぎ、国や言葉を超えて交流することができました。
ポポー生産者としても精力的に活動しているAustin氏は、今でも私が託してきたポポもだちバッジを、まわりのポポもだちに贈り、その写真を送ってきてくれます。その度に、アメリカでもポポもだちの輪が広がっていることに、胸が熱くなります。
国と国の間には難しい問題もありますが、人と人とは、草の根でつながることができます。そのきっかけがポポーなのです。
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株式会社あるやうむについて
DAOやNFTによる地方創生を推進するため、全国の自治体向けにふるさと納税NFT/観光NFT/地域おこし協力隊DAOソリューションを提供する札幌発のスタートアップ。
地域の魅力をのせたNFTをふるさと納税の返礼品とすることや、地域でDAOを運営することを通じて、新たな財源を創出すると共に、シティプロモーションや関係人口の創出に繋げます。
社名「あるやうむ」はアラビア語で今日を意味する言葉。今日、いますぐチャレンジをしたい自治体・地域の皆様にNFTという先端技術を提供し、応援され続ける地域づくりを支援します。
株式会社あるやうむ 会社情報
会社名 :株式会社あるやうむ
代表者 :畠中 博晶
所在地 :札幌市北区北38条西6丁目2番23 カトラン麻生302号室
設立 :2020年11月18日
資本金 :1億6449万円(準備金含む)
事業内容 :NFTを活⽤した地方創生コンサルティング・開発
URL : https://alyawmu.com/
Twitter : https://twitter.com/alyawmu/
本記事は、株式会社あるやうむが2026年10月25日にPR TIMESで発表したプレスリリースを原文のまま掲載しています。
元のリリース:【広島県・神石高原町】幻の果物ポポーがつなぐ、日本とアメリカ―地域おこし協力隊sabiiさん、本場のポポーフェスティバルで登壇



