
渋谷PARCOのギャラリーで、一輪の花を選ぶインスタレーション
渋谷PARCO2Fにある「OIL by 美術手帖ギャラリー」の店内ギャラリースペースで、アーティスト・今村文のプロジェクト「花言葉」が開かれます。会期は2026年10月30日(金)から11月23日(月・祝)までです。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCCアートラボ)が発表しました。
展示の中心となるのは、作家が以前から温めていた「言葉の代わりに、花を贈る」という着想から生まれた特別なインスタレーションです。過去のインスタレーションのエレメンツからセレクトされた一輪の花の作品は、購入するとグラシン紙の封筒に入れて手渡されます。お気に入りの額や箱に入れても、引き出しにそっとしまってもよく、楽しみ方はそれぞれの自由です。花を手渡すような親密なコミュニケーションを通じて、アートと暮らしが結びつく体験を届ける企画となっています。
作家はステートメントで、昔好きだった童話に、話すたびに口から花や真珠がこぼれる魔法をかけられるお話があったことに触れています。そのうえで「言葉の代わりに花を」と記し、小さなインスタレーションを行うこと、好きな花を透明の封筒に入れることを綴っています。

架空の押し花標本のような、今村文の作品世界
今村文は、花や植物を主なモチーフにするアーティストです。半透明のグラシン紙に水彩画をコラージュする手法や、熱で溶かした蜜蝋に顔料を混ぜる古代の「エンコスティック」技法を用いて制作しています。植物の外形に沿って切り抜かれたドローイングは架空の押し花標本のようで、毛細血管を思わせる繊細な枝葉や根が、静かな安心感と温かみをもたらします。
1982年愛知県生まれで、2008年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画専攻油画コースを修了。現在は愛知県在住です。近年は海外での注目も高い現代アーティストです。主な展覧会歴には次のようなものがあります。
- 2026年「種と根っこー都市の耕し方」東京オペラシティアートギャラリー(東京)
- 2026年「温かい家-my red flowers-」CAVE-AYUMI GALLERY(東京)
- 2025年「The Garden of Musubi」Lyndsey Ingram(ロンドン)
- 2019年「見えない庭」資生堂ギャラリー(東京)
- 2017年「プランツ・プラネッツ」はじまりの美術館(福島)
- 2016年「あいちトリエンナーレ2016」(愛知)
- 2015年「芸術植物園」愛知県立美術館(愛知)

初作品集『温かい家』と作品の販売スケジュール
torch pressから初の作品集が刊行
会場では展示作品に加え、torch pressより刊行された自身初の作品集『温かい家』と特製トートバッグのセット販売も行うとしています。トートバッグは『温かい家』の刊行を記念して作られたもので、作品集とのセット販売が予定されています。作品集の仕様は以下のとおりです。
- 仕様:A4判/上製本/112ページ
- 執筆:石田大祐、ジュリア・タラシュク、今村文
- デザイン:若林亜希子
- 企画協力:鈴木歩(CAVE-AYUMI GALLERY)
- 特別協力:Lyndsey Ingram
- 言語:日本語/英語
- 定価:5,000円+税
- 発行:torch press(2026年)
会場とオンラインで作品を販売
会場の展示作品は、10月30日(金)11:00から販売が始まります。アートのECプラットフォーム「OIL」でも、11月9日(月)16:00から11月23日(月・祝)20:00まで販売されます。オンラインでの公開は会場での販売開始後となるため、公開時点で売り切れている場合があります。また、日時は変更となる可能性があります。

開催概要
- 会期:2026年10月30日(金)~11月23日(月・祝)
- 時間:11:00~21:00
- 会場:OIL by 美術手帖ギャラリー(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO2F)
- アクセス:渋谷駅ハチ公口徒歩5分
- 入場:無料
- 主催:OIL by 美術手帖ギャラリー
- 企画協力:CAVE-AYUMI GALLERY
- 問い合わせ:oil_gallery@ccc.co.jp/03-5422-3270
発表元のCCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」を提案する企画集団です。その提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで手がけてきた店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、自分たちだからこそできるアプローチで企画提案を行っています。



